社員育成に、コーチングは有効か?どう使えばいいのか?
- 2020.01.23
- 人材育成
《ダイジェスト》
社員育成の話の中で、「コーチング」の活用がよく話題として出てきます。ただ「コーチング」は万能ではないと思うんです。うまく機能するケースと、機能しないケースとある。その違いってなんだろう?
――― ゴールを見ているウサギ 1824号―――
発行者 菊池研
プロフィール
株式会社コンプラット 代表
http://complat.jp/
一般社団法人 一生美容に恋する会 講師
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本題:コーチングは、育成に有効か?
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《 なんでもかんでもコーチング 》
◆ここ最近、「コーチング」について、
サロンさんとの会話で話題になることが続きまして・・・
スタッフ育成の手法として、
「コーチングが効果的」
という考えが広がっているようなので、
本日は、最近にしては珍しく(?)
新卒採用の話題ではなくて、
「スタッフ育成にコーチングは有効か?」
ということを考えたいと思います。
結論から言うと、
なんでもかんでもコーチングで解決できる的な、
コーチング=ウルトラCという捉え方は危険。
世の中に、万能な手法ってないですね。
あればいいな〜と、私も思いますが。(笑)
《 コーチングが効果を出す対象は? 》
◆コーチング手法を育成に導入し、
コーチングが機能するのは、次の2つのケース、と言われます。
1、「能力の高い人」が「難易度の高い仕事」をするとき
2、「能力の低い人」が「難易度の低い仕事」をするとき
この2つだということです。
1のケースは、
例えば、プロ選手の世界だったり、
ビジネスでいうなら、経営者やマネージャー、経営幹部など。
2のケースは、
職場でいうなら、新入社員ということになります。
まあ、よくよく考えてみるとわかるのですが、
能力の高い人が、難易度の低い仕事をするなら、
そもそも、なんの教育もサポートも不要ですし、
能力の低い人が、自分の現在の能力よりも
難易度の高い仕事をするなら、レクチャーが必要であって、
それはコーチングの対象じゃない、ということ。
ですから、スタッフ育成の手法として
「コーチング」を考えるとき、
新入社員には当てはまりやすいのでは?
という想定が付きます。
《 新入社員育成に当てはめると 》
◆1月も終わりが見えてきましたので、
新卒採用に取り組んでいるサロンさんは、
そろそろ
新入社員の受け入れ、育成
について考え始めているかと思います。
本日のテーマに取り上げた「コーチング」も
先ほど書いたように、
新入社員には当てはまりやすいのでは?
と思われます。
もちろん、コーチングが万能ではないので、
新入社員の育成についても、
社会人としてのマインド、ノウハウ、スキル
はコーチングではなくて、ティーチング、
レクチャーが必要です。
(美容の専門知識、技術、接客のことなども含みます)
しかし、例えば、
・理想の自分像を持たせること
・遅刻や約束の実行など
人としてのマインド、ノウハウ、スキル
・親の教育や学校教育で身についていること
などは、コーチングの手法で、
自分の中にある答えを探させて、
そこから次の一歩を決め、決意させるというのは、
効果を発揮するかと。
コーチングが万能ではないという前提で、
しかし、人は、自分で答えを出す方が、
与えられたことよりも熱心に取り組むので、
コーチングの手法活用されるのもいいかと思います。
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編集後記
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トレーニング、研修で、
コーチングを紹介する機会もあるのですが、
習ったからできるものでもない、ですね。
ティーチングとの使い分けは、
結構、難しいかと。
(私にとっては、難しいです)
新入社員の入社を待たずして、
他の社員さんへの指導でも、試してみて、
慣れていかれてはどうでしょうか?
習うより、慣れろ。
って、カテゴリーのように思います。
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