初任給を上げると連鎖的につながっていく。
- 2019.06.23
- 企業の成長
《ダイジェスト》
最低賃金が上昇していく。それにつれて初任給も上げていく。新卒採用をテーマとしてのセミナー、コンサルをしていると必然的に、初任給、給与体系、評価制度、カリキュラム、社員のモチベーション、幹部教育と話は派生していきます。どこかいじれば、それが連鎖していく。
―――ゴールを見ているウサギ 1609号―――
<<<「人が集まる美容室」>>>
発行者 株式会社Complat 代表 菊池研
http://complat.jp/
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美容業界で
5100日以上にわたって、
売上拡大、人材育成、集客
経営計画、出店支援、採用支援
離職対策、新人育成、幹部育成・・・
などなどをテーマに
累計3000社以上のサロン様と
取り組んで参りました。
この記事は、そんな菊池研が、
「人が集まる美容室」とテーマとして、
美容室、サロン経営者の方、
経営幹部の方々や業界関係者の方に、
「採れない」
「育たない」
「続かない」
の”3ナイ”を解消するための
きっかけ、ヒントになればと、
気づきを毎日、お送りするものです。
*セミナー等にご参加いただいた方の感想はこちら。
200名以上の声を収録。
http://complat.jp/results/
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〈1〉 本日の気づきダイジェスト
姫路市の沖に浮かぶ家島諸島。
本日、2度目の家島諸島への往訪をしております。
姫路港までは車ですが、
そこからは、車を置いて、船。
この船が2つの島を巡って、
3目に到着するのが、目的地である「西島」
「西島」は無人島で、
観光目的の人しかいないのですが、
その手前の2つの島は、
日常の生活がある島。
その人たちの日常の足になっているのが、
本日も利用した船。
当たり前のことですが、
通勤、通学にお買い物に、いろいろな用途が見受けられます。
その光景を目の当たりにすると、
船移動が日常の暮らしって、どんなだろう?
って、想像してみます。
人の想像力を鍛えるのは、
リアルを目の当たりにすることからかもしれませんね。
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では、ここから本題に。
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〈2〉 本題:初任給を上げるだけじゃ済まない
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《 初任給を上げる 》
◆新卒採用のテーマから
サロン経営企業様とご縁が広がることが多く、
新卒採用で採れる、採れないの話題の次は、
給与体系のことや、組織づくりのことや、
社員の自立のことや、幹部教育のことや・・・
キリなく経営者の御相談は繋がります。
そして、最近多いのは、
やはり(?)初任給のことに始まり、
給与体系、それに関しての評価制度のこと。
立憲民主党が最低賃金を1300円に引き上げるという
政策を発表したニュースがありましたが、
政党がどこであれ、
最低賃金は上昇の一途。
ですから、当然のように、
初任給も増加の一途。
ただ、初任給をあげれば
それで済む話じゃなく、
当然、既存の社員の給与体系も変えないと
新卒の方が給与が高いなんて事態も出てきます。
《 風が吹けば桶屋が儲かる 》
◆新卒採用に取り組むことで、
社内のルールや仕組み、風土を変え始める。
この始まりまは、初任給に限りませんが、
何から始まるにしろ、
何かを変え始めれば、次々へ連鎖する
ということになります。
私は、この繋がりを考える時に、
いつも頭に浮かぶのが、
「風が吹けば桶屋が儲かる」
というフレーズ。
ちなみに、「風が吹けば桶屋が儲かる」を
調べると、下記のような解説が出てきます。
(以下、Wikipediaから引用です)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今日の大風で土ほこりが立ちて
人の目の中へ入れば、
世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。
そうすると猫の皮が
たんといるによって
世界中の猫が大分へる。そふなれば鼠が
あばれ出すによって、
おのづから箱の類をかぢりおる。爰(ここ)で箱屋をしたらば
大分よかりそふなものじゃと
思案は仕だしても、是(これ)も元手がなふては
埒(らち)明(あか)ず
— 無跡散人『世間学者気質』より、慣用句辞典より転記。[1]つまり、
1. 大風で土ぼこりが立つ
2. 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
3. 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
4. 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
5. ネコが減ればネズミが増える
6. ネズミは桶をかじる
7. 桶の需要が増え桶屋が儲かるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(引用、ここまで)
「風吹けば桶屋が儲かる」という慣用句は、
上記のような突飛もない、でも、なくもない(?)という
ロジックによって展開される話なわけですが、
新卒採用に取り組むことで、
もし仮に、初任給を上げなければとなると、
まさにこの「風が吹けば桶屋が儲かる」のように、
変えることは、初任給だけにとどまらず、
社内の実に多くのことに波及するのです。
《 全体最適をはかり続ける 》
◆わかりやすい一例として
最低賃金のこと、そこからつながる初任給のことを
今日の話題にしておりますが、
教育カリキュラムを変更することに着手しても、
マネジメントをトップダウンから
ボトムアップに帰ることに着手しても、
評価制度を変えることに着手しても、
どんなことから着手しても、
それだけで終わることはなく、
これをやれば、あれも、
あれをやれば、それも、
それをやれば。あっちも・・・
と「風が吹けば桶屋が儲かる」ばりの
様々な連鎖が起こるわけです。
それは、社内のことだけじゃなくて、
オーナーの人生設計にも影響するかもしれない。
企業は、環境適応業、
人間は、課題適応業、なんて言われますが、
それは、言い換えるなら、
全体最適をはかり続ける
ことを意味している。
そんな風に思うのです。
初任給だけ上げれば、万事OKなんて、
部分最適じゃ済まない。
そんなことを
木曜日、金曜日と、家庭教師サービスで
リクルートのミーティングをサロンさんとして
改めて、考えたことでもあります。
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〈3〉 編集後記
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なんとかかんとか、経営者を12年やっておりますが、
つくづく思うのが、
終わりない仕事だな〜
ということ。(笑)
目標の達成だとか、
振り返ってみると、ここかで来たか、という充足感とか
そういうものはありますが、
しかし、間違い無いのは、
完成がない
ということかと。
より良くを追求。
上質の追求。
これがデフォルトなのが経営。
と考えると、
経営を長年続けている皆様のスゴさに、
本当に頭の下がる思いです。
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