その年の採用成果を追うだけではなくて、勝ちパターンを作りにいきませんか?

その年の採用成果を追うだけではなくて、勝ちパターンを作りにいきませんか?

《ダイジェスト》

約10年、3650日。累計1000社以上のサロンさまと新卒採用について取り組んできました。ある一定の成果はあったと思いますが、成果が安定しないという悩みもあります。優秀なリクルーターがいる時はいい。卓越したプレゼンターがいるときは、学生を惹きつけられる。これだけでは、勝ちパターンが作れているとは言えない。

 

 

――― ゴールを見ているウサギ 1840号―――

発行者 菊池研

プロフィール

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 本題:採用マーケティングが目指すもの

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《 採用にマーケティングが必要だと思う理由 》

◆新卒採用について
2010年頃から美容業界で取り組んできました。

ざっと10年。
日数にすると、3650日。

 

ズブの素人から、
お客さんと一緒に学んできたわけですが、

特に、ここ4年ほどは、
こうやって毎日メルマガ(ブログ)を書くことで、

 

  「どうやったら人が集まる美容室が作れるのか?」

 

というテーマに、
文字通り、毎日考える時間をとってきました。

 

結果、累計するならば、
10年で1000社以上のお客様と、
新卒採用の試行錯誤を重ねてきたわけですが、
(それはそれで意味があったと思いますが)

 

  「学生との接点を増やしても、
採用できる人数が増えない」

「あるスターリクルーターが抜けると、
その途端に、採用人数が落ちてしまう」

「美容学校の担当先生が変わると、
翌年から、採用ができなくなってしまう」

「学生ウケするスタッフや
トレンドの雇用条件がないと採用できない」

 

などなどの

継続的な成果が出ない、

毎年、毎年が仕切り直しのようで、
逓増、積み重なり感が得られない、

といった疲弊感、疲労感が
サロン様にあることも感じています。

正直、私、菊池も、
「このままでは、まずいのではないか?」という思いを、
年々強くしてきていました。

 

 特に、新卒採用において、
 スタープレゼンターがいるときは、
 美容学生を採用できるけど、

 そのスタッフが抜けると、
 途端に採用ができなくなる、といった現象は、

 

まるで、あたかも、
指名が多いスタイリストが抜けると、
お店の売り上げが落ちてしまう、という、
トップスタイリスト依存体質と同じようなもの。

これが美容室経営を
保守的にしてしまう理由の一つだと思っていますが、
まさに、採用でも同じことが起こっているのではないか。

そして、これを改善するのに必要なことは?

と考えたとき、
体系だったマーケティングを、
美容業界の採用活動にアレンジすることではないか、と思ったのです。

 

 

《 採用マーケティングとは? 》

◆採用マーケティング。

マーケティングという言葉、
わかるようなわからないような・・・
って方もいらっしゃるかもしれませんが、

マーケティングで目指すのは、

 

  「売り込みを不要にすること」

 

です。

 

1829号
 「採用成功しているサロンと同じことをやっているのに、
 あなたのサロンの成果が出ない理由」
http://kenkikuchi.jp/2020/01/28/1829/

 

こちらにも、ドラッカーの言葉を紹介して書きました。

 

採用でも、同じこと。
学生や美容学校の反応を気にもせず、
ガツガツとアプローチして、
学校出禁になるサロンさんもありますが、
これ、売り込み過ぎが理由です。

 

学生の反応にも、

 

  「ガイダンスでのサロンさんの熱心さにひく」

 

という声もあります。

 

コップが上を向かないと水が入らないように、
聞く気になっていない学生に無理やし話しても・・・
って、ことですね。

学生や、美容学校に届ける価値を明確にし、
その価値を届ける順番、方法を整備し、精度を上げ、
売り込みを不要とすること。

これが、採用マーケティング、です。

 

 

《 採用マーケティングが目指すこと 》

◆新卒採用に取り組んでいる理由はなんですか?

もちろん、美容学生が採りたいから、だと思いますが・・・

 

 なぜ、美容学生を採用したいのですか?

アシスタントが不足しているから?
サロンワークが回せないから?
いまの若手に後輩を作ってあげたいから?
お客様を待たせないようにしたいから?

色々な理由がさらに出るかと思います。

 

では、さらに、一歩掘り下げて、

 なぜ、アシスタント不足を解消したいのか?
 なぜ、サロンワークが回るようにしたいのか?
 なぜ、若手に後輩を作ってあげたいのか?
 なぜ、お客様を待たせないようにしたいのか?

 

って、考えていくと、
きっと

 

  理想の会社、サロン、美容室に近づけたいから

 

ではないでしょうか?

マーケティングを学ぶとは、
理想の会社に近づけるための、
勝ちパターンを作れるようにすること、

だと、私は、考えています。

 

採用マーケティングも同じこと。

 ただ、その年の採用成果を追うのではなくて、
 理想の会社に近づけるための勝ちパターンを手に入れる。

それが採用マーケティングの目指すところ。

新卒採用をテーマに、
サロン様と歩んできての10年。

採用マーケティングを体系化することで、
さらに、次へ、サロンさんとともに進みたいと思います!

 

 

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   編集後記

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ここ2週ほどで、
マーケティングを再度、体系立てて学ぶ機会に恵まれました。

きっかけは、妻の会社。

メーカー業ですので、
私の経営経験でも、コンサル経験でも、未知の世界。

なので、渦中で体験を積むと同時に、
マーケティングで整理、理解しようと。
それがきっかけ。

そのおかげで、美容業界での新卒採用において、
次の視界が開けてきました。

何ごとも、繋がっていますね。