社員育成に、コーチングは有効か?どう使えばいいのか?

社員育成に、コーチングは有効か?どう使えばいいのか?

《ダイジェスト》

社員育成の話の中で、「コーチング」の活用がよく話題として出てきます。ただ「コーチング」は万能ではないと思うんです。うまく機能するケースと、機能しないケースとある。その違いってなんだろう?

 

 

――― ゴールを見ているウサギ 1824号―――

発行者 菊池研

プロフィール

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株式会社コンプラット 代表
http://complat.jp/

一般社団法人 一生美容に恋する会 講師

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 本題:コーチングは、育成に有効か?

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《 なんでもかんでもコーチング 》

◆ここ最近、「コーチング」について、
サロンさんとの会話で話題になることが続きまして・・・

スタッフ育成の手法として、

「コーチングが効果的」

という考えが広がっているようなので、
本日は、最近にしては珍しく(?)
新卒採用の話題ではなくて、

「スタッフ育成にコーチングは有効か?」

ということを考えたいと思います。

結論から言うと、
なんでもかんでもコーチングで解決できる的な、
コーチング=ウルトラCという捉え方は危険。

世の中に、万能な手法ってないですね。
あればいいな〜と、私も思いますが。(笑)

 

 

《 コーチングが効果を出す対象は? 》

◆コーチング手法を育成に導入し、
コーチングが機能するのは、次の2つのケース、と言われます。

1、「能力の高い人」が「難易度の高い仕事」をするとき

2、「能力の低い人」が「難易度の低い仕事」をするとき

この2つだということです。

1のケースは、
例えば、プロ選手の世界だったり、
ビジネスでいうなら、経営者やマネージャー、経営幹部など。

2のケースは、
職場でいうなら、新入社員ということになります。

まあ、よくよく考えてみるとわかるのですが、
能力の高い人が、難易度の低い仕事をするなら、
そもそも、なんの教育もサポートも不要ですし、

能力の低い人が、自分の現在の能力よりも
難易度の高い仕事をするなら、レクチャーが必要であって、
それはコーチングの対象じゃない、ということ。

ですから、スタッフ育成の手法として
「コーチング」を考えるとき、

新入社員には当てはまりやすいのでは?

という想定が付きます。

 

 

《 新入社員育成に当てはめると 》

◆1月も終わりが見えてきましたので、
新卒採用に取り組んでいるサロンさんは、
そろそろ

新入社員の受け入れ、育成

について考え始めているかと思います。

本日のテーマに取り上げた「コーチング」も
先ほど書いたように、

新入社員には当てはまりやすいのでは?

と思われます。

もちろん、コーチングが万能ではないので、
新入社員の育成についても、

社会人としてのマインド、ノウハウ、スキル

はコーチングではなくて、ティーチング、
レクチャーが必要です。
(美容の専門知識、技術、接客のことなども含みます)

しかし、例えば、

・理想の自分像を持たせること

・遅刻や約束の実行など
人としてのマインド、ノウハウ、スキル

・親の教育や学校教育で身についていること

などは、コーチングの手法で、
自分の中にある答えを探させて、
そこから次の一歩を決め、決意させるというのは、
効果を発揮するかと。

コーチングが万能ではないという前提で、
しかし、人は、自分で答えを出す方が、
与えられたことよりも熱心に取り組むので、
コーチングの手法活用されるのもいいかと思います。

 

 

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   編集後記

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トレーニング、研修で、
コーチングを紹介する機会もあるのですが、
習ったからできるものでもない、ですね。

ティーチングとの使い分けは、
結構、難しいかと。
(私にとっては、難しいです)

新入社員の入社を待たずして、
他の社員さんへの指導でも、試してみて、
慣れていかれてはどうでしょうか?

習うより、慣れろ。

って、カテゴリーのように思います。