いつ、どのタイミングで撤退するか、が難しい
- 2019.10.23
- 企業の成長
《ダイジェスト》
久しぶりに読んだ歴史小説「修羅走る関ヶ原」。その中に、「戦略は、撤退が難しい」という主旨の話が。私も、経営を教わった方から「引き際」と「あきらめ」の違いについて教わり、考えさせられたことがあります。考える視点は、ある程度決まっているわけですが、考える人によって答えは違ってくるわけで。
―――ゴールを見ているウサギ 1732号―――
<<<「人が集まる美容室」>>>
発行者 株式会社Complat 代表 菊池研
http://complat.jp/
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美容業界で
5400日以上にわたって、
売上拡大、人材育成、集客
経営計画、出店支援、採用支援
離職対策、新人育成、幹部育成・・・
などなどをテーマに
累計3000社以上のサロン様と
取り組んで来ました。
そのプロセスで、
わたし、菊池研のミッションは、
「家庭をエンジンに、
夢に向き合うきっかけを発信する存在」
と定めて来ました。
この記事は、そんな菊池研が、
「人が集まる美容室」をテーマとして、
美容室、サロン経営者の方、
経営幹部の方々や業界関係者の方に、
気づきを毎日、お送りするものです。
「人」というのは、
人材のことだけではなく、
当然、集客のこともありますし、
社外の協力者というのも
大切な「人」に当てはまると考えます。
経営者、幹部が、各企業で、「人」の充実を図り、
自分自身も納得できる時間を過すために必要なこと。
それを考える「きっかけ」を
この記事を通して、提供できればと考えています。
*セミナー等にご参加いただいた方の感想はこちら。
200名以上の声を収録。
http://complat.jp/results/
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〈1〉 本日の気づきダイジェスト
ご覧になった方も多いかもしれませんが、
日経MJの10月21日号に、
大阪で経営されている
「Barber the GM」
という理容室が掲載されておりました。
予約を取らない。
現金払い不可のキャッシュレス決済のみ。
1号店オープンから2年弱で、
3店舗目を大阪駅前にオープンしたそうです。
お店の混雑状況がyoutubeで確認できるようになっています。
下記のリンク先のような感じ。
https://barber-gm.com/waiting/
ニーズは、いろいろなところにありますね。
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では、ここから本題に。
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〈2〉 本題:撤退を考えるには
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《 修羅走る関ヶ原 》
◆昨日、祝日でアポイントは特になく、
しかも、外は雨。
午後になって、止みましたので、
無理やりウォーキングに出ましたが、
基本は、家でゆっくり。
最近、意識的に増やしている
読書の時間を取りました。
読んでいた本は、珍しく小説。
「修羅走る関ヶ原」という山本兼一氏の書籍。
タイトルからわかると思いますが、
歴史小説です。
関ヶ原での戦の様子を、
主要な大名、一人一人を取り上げながら、
それぞれの目線から描写しているという構成。
もともと歴史は好きなんですが、
ここ数年、全く読んでいなかったので、
久しぶりにのめりこんで読みました。
この中に出てきた表現で、
「戦略は、撤退が難しい」
というのがあり、
これは、全てにおいて同じと納得しました。
《 「引き際」と「あきらめ」の違い 》
◆私が、教えを頂いていた経営者の方からも、
「引き際」を「あきらめ」の違い
ということを言われたことがあります。
「引き際」を見極めるのは、
経営でも、人生でも大事なことだと。
だけど、「あきらめ」とは違う、と。
この違いに、明確な基準を持つ、
この判断軸を持つことが大事であると、言われました。
うーん、実際は難しいですよね。
「あきらめず、続ければ芽が出る」というのも確かに。
だけど、
「引き際を間違えると、無用に傷が大きくなる」
というのも確かに。
続ければ芽が出る、と言っても、
続けたらからと言って、
必ず芽が出るわけじゃない
わけですから、
どこかで、撤退も必要になります。
《 撤退を考える 》
◆サロンビジネスであれば、
店舗の撤退を、どう決めるか、だと思います。
人材難から、撤退という話も増えています。
仮に、撤退するにしても、
どのタイミングで撤退するのか・・・
この判断は、難しいかと。
私も、セミナーをやる中で、
新しいセミナーをリリースするよりも、
いままでやっているセミナーを、
継続しないと決めるタイミングの方が難しい、と感じます。
だって、受講したいというニーズは、
必ず残っていますので。
だけど、ニーズがあるからという理由で続けるのは、
判断基準として違う。
ちなみに、私が、教えを頂いた考え方は、
本質的、客観的、長期的
という3つの視点で考えたときに、
続けるのか、撤退するのか・・・という視点です。
もちろん、考える経営者によって、
この3つの視点を使っても結論は変わります。
本質的というのは、自分のミッションと照らしてでしょう。
客観的というのは、ニーズやデータや。
長期的というのは、この先5年、10年続けたいと本音で思えるか。
こうやって書いていても、
「戦略は、撤退が難しい」を感じるばかりですが、
ただ闇雲に進み続けて、討ち死にだけは良くないので、
立ち止まって考える時間は必要ですね。
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〈3〉 編集後記
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歴史小説を読むという経営者の方多いですよね。
直接的なノウハウはないけど、
組織の作り方や、決断のことや・・・
色々と考えを飛ばすにはいい材料。
今回、読んでいて改めて思いました。
もうちょっと、歴史小説も読んでみようと思います。
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